時節柄、こまめに消毒用アルコールを利用されている方が多いと思いますが,
消防庁から、消毒用アルコールを原因とする火災に関する次のような注意喚起がなされていますのでご紹介します。
—事例—
タバコを吸おうとしたところ、ライターの火が手に引火し炎が発生しヤケドをした。
「喫煙で手にヤケド?」という事態にびっくりして原因を調べたところ、消毒用アルコールが原因であり、消毒用アルコールで濃度が60%以上の製品は「消防法上の危険物」に該当するそうです。
また、スプレータイプ(霧状)の消毒液から発生する可燃性蒸気は空気より重く低所に滞留するそうです。
この季節、暖房等はご使用しない場合もあると思いますが、例えば消毒用アルコール使用後、座ってタバコを吸うといった行為は、低所に滞留した可燃性蒸気に火を差し出す行為になってしまうかもしれませんのでよくよくご注意ください。
また、タバコに限らず、キッチンに消毒用アルコールを置いて、食物に触れる際にはまず消毒という習慣を持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、ガスコンロ等の火元近くで、消毒用アルコールを使用するのも大変危険です。
不測の火災やヤケドを回避するためには、
1.ガスコンロ等の火元近くには消毒用アルコールを置かない。
2.手を消毒した後の、ガスコンロ使用や、タバコは十分注意する。
といったことをお心掛けいただければと思います。