冬場のペットボトル火災にご用心
ペットボトルや瓶を、廃棄する前にベランダに置いておられる方がいらっしゃると思いますが、特にこの冬場、この何でもない風景が、空気が乾燥していること重なって、大惨事を招くことがあることをご存知でしょうか?
会社員のAさんは1人暮らしでした。ある冬の日、留守時にベランダから出火し、室内に火が及び、まずカーテンに燃え移りそして、自室、隣室の全焼となってしまいました。
Aさんは日頃、火の用心をしていることから、留守時の出火につきご自身に責任がないことをご主張されました。また、1階のお部屋ですので、火災事故の当初は、第三者による放火と推測されていました。
消防の調査の結果、原因はペットボトルの「収れん火災」でした。
Aさんのは1人暮らしでご出張が多く、ゴミの分別日と合わないことが
度々あり、やむを得ず、空のペットボトルや古新聞を、ベランダに大量に置いていました。
冬場は太陽の高度が低くなり、ベランダや部屋の奥まで太陽光が差し込みます。
誰でも子供のころ、虫眼鏡で太陽光を集め、黒い紙を燃やす実験をした経験があるかと思いますが、なんとこの虫眼鏡の役割を、ペットボトルがしてしまうことがあるそうです。
ペットボトルの傍に新聞等の着火物があれば簡単に燃焼現象が起きてしまいます。
この現象を「収れん火災」というそうです。
また、自動車の車内火災等でもこの現象はよくあるそうです。
ペットボトルの他、花瓶、金魚鉢、ガラス玉などはベランダはもちろん室内でも陽の差し込むところには置かないように十分に注意しましょう。