1年で一番寒い季節がやってきます。
寒波に慣れている地域の方は寒波にともなうリスクの回避策をよくご存じなのですが、
そうでない地域の方は慌ててしまい、さらに被害を拡大してしまうといったことがありますのでご紹介申し上げます。
1. 雪の重みによる窓ガラス破損、窓枠破損
滅多に大雪にならない地域の方にありがちな事故例です。
朝起きると窓ガラスの半分くらいまで雪が降り積もっていた。→外の状況を確認したくて窓を開けた。→窓枠が曲がった。
これは窓を少し開けたために窓枠の部分が枠だけになってしまい、雪の重みで枠が曲がってしまったものです。
雪=水ですので非常に重量があり大変危険です。
また放置すると窓ガラスそのものが割れます。
窓の近くでお休みの方で割れたガラスと雪で大怪我をされた方もいらっしゃいます。
窓まで雪が積もっていれば窓は開けずにすぐに外に出て、雪おろし、これしかありません。
2. 寒波による水道管、給湯器の破損
凍結に備えて蛇口を少し開栓し水を流す、といった破損回避策は皆様よくご存じかと思います。
しかしながら、凍結してしまった後の処置に関してはご存知ない方が多く、より被害を拡大してしまいます。
まず、水道管や給湯器にお湯はかけないでください。温度差により簡単に破損してしまいます。
(車のガラスも同じく、車を動かしたいために慌てて熱いお湯をかけると割れてしまいます。)
修理代金も高額になります。
回避策は、凍ってしまったら自然に解凍するまで待つことです。
給湯器のリモコンも運転をOFF状態にしておきましょう。(電源は抜かないでください)
3.給湯器の予備知識
最近の給湯器には凍結予防ヒーターが付いていることが多いので、取扱説明書をよく読んで寒波襲来時には機能するようにしておくことをお勧めします。
また、追い炊き機能のある給湯器には、自動ポンプ運転の機能がついていることが多いです。
給湯器が外気温が一定以上下がるとリモコンがOFFとなっていても、自動的に浴槽内の水を循環させ凍結を防いでくれます。
ただし上部循環金具(浴槽内上部の水を取り込むところ)より10㎝以上残り湯をためておかないと自動的には作動しませんので、夜間もお湯は抜かずにたっぷり貯めておくことです。
(こちらも取扱説明書をよく読まれて寒波襲来時に機能するようにされておくことをお勧めします。)